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「在日米海軍が検出した5μシーベルト時についての再検証 Stars and Strips紙の原発報道事故報道内容分析を振り

「在日米海軍が検出した5μシーベルト時についての再検証 Stars and Strips紙の原発報道事故報道内容分析を振り

This article has not yet been translated into English This version of this article was first published at the following link. はじめに 本稿[1]は、2011年3月の福島第1原発事故の報道検証として行われた、米軍の準機関紙とされる「スターズアンドストライプス紙」(以下、S&S)の紙面分析を起点にしている。S&Sのアジア・太平洋版を対象として『情報化社会・メディア研究』誌の震災報道検証プロジェクト[2]が2013年に公表した論考を、発災後10年を経て、ある1本のS&S記事について「再検証」を行い、
OATES.
Is Japan's media stirring up US-China tensions?

Is Japan's media stirring up US-China tensions?

This article has not yet been translated into English.   新聞各紙が7月2日朝刊の1面で報じた中国共産党の創設から100年を祝う式典。習近平党総書記(国家主席)は、天安門に掲げられた「建国の父」である毛沢東の肖像画と同じ灰色の人民服姿で登壇し、マスクをつけない7万人の党員を前に行った演説は65分に及んだという。 朝日新聞が一面トップの見出しを「習氏、外圧『許さない』中国共産党100年 台湾統一『任務』」としたように、日本メディアは、米国を念頭に置いた対外強硬姿勢や台湾統一に関する習氏の発言に注目。一部のキャスターらからは米中や日中の軍事的な衝突を視野に入れた発言も飛び出した。 「(他国が中国に対する圧迫を試みれば)14億人民が血と肉で築き上げた鉄鋼の長城に頭をぶつけ血を流すだろう」ーー。 報道リテラシー ドキっとさせる習氏のこの演説に新聞・テレビでもっとも強く反応していたのは、テレビ朝日の「報道ステーション」(1日)だった。コメンテーターの梶原みずほ・朝日新聞編集委員は、
臺 宏士
石炭事業に融資しないで環境NGOがMUFGに株主提案

石炭事業に融資しないで環境NGOがMUFGに株主提案

This post has not yet been translated into English. 気候変動問題で日本の市民セクターを率いる代表的NGO「気候ネットワーク」と日本でも活動する3つの国際NGOが2021年3月、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)に対し、パリ協定の目標に沿った投融資を実施するための計画の決定とその開示を求める株主提案を提出した。 MUFGは石炭火力発電事業や石炭採掘事業、二酸化炭素の排出をもたらす熱帯林開発などに資金供与を行っている。株主提案は、気候変動の要因になっている事業に対する融資からの事実上の撤退を促すものだ。 気候ネットワークや国際NGOは、MUFGの投融資が、地球の平均気温を産業革命前に比べ1・5~2度以内にとどめるという目標を世界各国が共有したパリ協定に沿っていないと指摘し、パリ協定の目標に適合する融資姿勢への転換を求める。そのうえで、投資家が気候変動リスクを適正に評価できるようにすべきだと訴えている。 気候ネットワークは昨年、みずほFGにも同様の提案を行っている。MUFGに対し
日比野 敏陽
除染作業が進み、空間線量が年間20mSv以下で「安全」なのか

除染作業が進み、空間線量が年間20mSv以下で「安全」なのか

除染作業が進み、空間線量が年間20mSv以下になったから「安全だ」として避難指示が解除されたことで、避難していた多くの公務労働者が「帰還を命令され」戻っている。しかし、今も空間線量の高い場所で働かざるを得ないことに不安を抱えながら働く人々の労働の実態はどうなのか、放射線被ばく管理は適正に行われているのか、健康管理は万全を期しているのかが不透明であり、編集部ではこうした帰還政策の中で新たな被曝を余儀なくされている労働者や職場に焦点をあてて労働者の率直な声に耳を傾けていきたい。 除染が行われていない森林で働く森林管理局の方の今回話を聞くことが出来たのは林野庁の地方機関である福島県内の森林管理署で働くアラフォーの畠山良夫さん(仮名) 森林管理署の仕事は、「森林を育成し、木材を売却して利益を上げ、植樹などで造林すること」だ。当然のことながら仕事場は森林の中となる。 畠山さんは林野庁に採用されて以降、関東甲越のいくつかの管理署で働いてきた。今回の取材申し込みを快く引き受けていただいた。 「私たちの仕事は森林を育て、木材を売る。かつては現業と呼ばれた仕事です」と開口一番自信に満ちた言葉で語る姿
unfiltered
難民としての苦難乗り越え いま同胞たちに手をさしのべる

難民としての苦難乗り越え いま同胞たちに手をさしのべる

日本の企業で技能実習を受けるベトナム人は、2020年3月末、2,316人にのぼり前年比58%を超える増加率となった。在留外国人数では中国、韓国の次に多く、およそ41万2000人。日本語学習のために留学する学生も多く、それに伴って労働問題も多発している。 各地の労働組合にはこうした外国人実習生や留学生からの相談が相次いでいるが、スムーズな対応に欠かせないのが通訳者の存在だ。 ベトナム生まれの高山ユキさん(59)は、ベトナム語の通訳として全統一労働組合と二人三脚で問題解決に取り組んできた。 高山さんのフェイスブックには日々、ベトナム語で相談メッセージが全国から届く。 実習生からは、成田空港から強制帰国させられそうだとのSOSや職場で日本人の同僚に殴られたので訴えたいなど、急を要する連絡も多い。 はじめはとても緊張 高山さんは和食レストランの厨房でパートの仕事をしながら、外国人労働者弁護団で川越法律事務所の樋川雅一弁護士からの依頼を受けて、入国管理局や警察とトラブルに遭うベトナム人を支援していた。 その中で、職場で問題を抱える技能実習生の話を聞き、ちょうど4年ほど前に全統一労組
Chie Matsumoto