臺 宏士

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臺宏士(だい・ひろし) ライター。表現や報道の自由、プライバシー問題について主に取材してきた。著書に『報道圧力官邸VS望月衣塑子』『?
Is Japan's media stirring up US-China tensions?

Is Japan's media stirring up US-China tensions?

This article has not yet been translated into English.   新聞各紙が7月2日朝刊の1面で報じた中国共産党の創設から100年を祝う式典。習近平党総書記(国家主席)は、天安門に掲げられた「建国の父」である毛沢東の肖像画と同じ灰色の人民服姿で登壇し、マスクをつけない7万人の党員を前に行った演説は65分に及んだという。 朝日新聞が一面トップの見出しを「習氏、外圧『許さない』中国共産党100年 台湾統一『任務』」としたように、日本メディアは、米国を念頭に置いた対外強硬姿勢や台湾統一に関する習氏の発言に注目。一部のキャスターらからは米中や日中の軍事的な衝突を視野に入れた発言も飛び出した。 「(他国が中国に対する圧迫を試みれば)14億人民が血と肉で築き上げた鉄鋼の長城に頭をぶつけ血を流すだろう」ーー。 報道リテラシー ドキっとさせる習氏のこの演説に新聞・テレビでもっとも強く反応していたのは、テレビ朝日の「報道ステーション」(1日)だった。コメンテーターの梶原みずほ・朝日新聞編集委員は、
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菅政権とメディアをよむ

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産経、読売も批判した施政方針演説 メディアの首相離れ? This article has not yet been translated into English 新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大に直面しながら、対策が後手に回る菅義偉政権への新聞論調が厳しい。1月18日に開会した通常国会での菅首相の施政方針演説には安倍晋三前政権寄りが目立った『読売新聞』や『産経新聞』さえもが否定的な評価だ。 「感染症の不安を解消するために今、何をなすべきか、という強い問題意識が感じられなかったのは残念である」 読売社説(1月19日)はそう言い切った。 産経主張(同)も「首相が国民に協力を求める絶好の機会だったが、通り一遍の語り掛けとなった印象だ」と突き放す。 これに加え、『日本経済新聞』の社説(同)が掲げた見出しは「首相はもっとわかりやすく針路を示せ」だ。師と仰ぐ故・梶山静六氏から聞いたとして菅首相が口にした「国民に負担をお願いする政策も必要になる。その必要性を国民に説明し、理解してもらわなければならない」という教えもむなしく、日経は「その言葉に見合
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