アンフィルターについて
アンフィルターについて
アンフィルターは、ジャーナリスト組合員がいかなる社会的勢力からも独立し、民主主義の根幹である人々の知る権利に応え、真実を追求することを目的とした協同組合である。ジャーナリスト組合員は、その目的達成のために正確で公正な歴史の記録者としての責任を強く自覚し、人権を尊重し、品格と節度を持って行動する。アンフィルターは、自治、独立、民主主義、平等、公正、多様性、そして連帯という価値を基礎としている。ジャーナリストと読者の両組合員は、正確で社会に開かれていることや、社会的責任があるという自覚、そして他人への配慮という倫理的価値を信条とし、協同組合の原則に基づいて行動する。
ビジョン
インターネットには大げさな見出しや興味をそそりそうな広告でついクリックさせてしまうコンテンツがあふれかえっています。その中には根拠が不明な情報や事実確認が不十分な情報も少なくありません。大手プラットフォームはネットユーザーの情報を収集し、興味関心に合わせた情報発信を行うことで、その力は世論を左右するまでに至っています。こうした中、もっと伝えなければならない出来事や問題、ニュースを追うジャーナリストと、その記事を掲載するメディアがこれまで以上に求められています。発信にあたっては、労働者や社会的マイノリティの視点が不可欠なのは言うまでもありません。
私たちは、人権の尊重や社会正義を基本とした編集方針を掲げ、草の根の視点からの記事やコンテンツを発信します。既存の報道機関やそこに属する記者たちが意図的、あるいは意図せずに向き合おうとしない大切な問題や課題に光を当てていきます。センセーショナリズムや冷笑主義に陥ることなく、私たちの社会の問題や不正に向き合うメディアを作ります。偏見や自己規制から自由になることで、従来は「フィルターアウト」されてきたニュースや視点を提供します。
アンフィルターは志を同じくするジャーナリストと読者の集まりです。多様性と包摂的なものの見方を大切にします。さまざまなアイディアを受け入れることが大切と考えるからです。
ミッション
いわゆるクリックベイトのセンセーショナリズム(扇情主義)と無報酬の監視されていないコンテンツの世界では、より重要で価値のあるストーリーをカバーするリソースを見つけることは、ますます困難になっています。主要な「監視資本家」の技術プラットフォームが情報の配布方法を制御する時代では、そのようなストーリーを人々の記事見つけられる人々を集め、それらをホストするメディアプラットフォームの育成がますます必要になっています。そのプラットフォームは、その利害関係者、つまりジャーナリストや読者に対して、法的、財政的、倫理的に責任を負うべきです。
私たちの目的は、一般の人々、女性、そして疎外された人々が直面している見落とされがちで、フィルターアウトされ取り除かれることが多いストーリーに対して、より明るく光を当てることです。
アンフィルターは、連帯と相互尊重の価値観に取り組んでいるジャーナリストと読者の協同組合です。メンバーはメディア企業のオーナー(所有者)になることで、企業や慈善団体のスポンサーによる検閲を恐れることなく、質の高いジャーナリズムを発行することができます。私たちの社会正義への献身を反映した、私たち自身のデザインの倫理的フレームワークに引き続きコミットできます。
アンフィルターは、従来のスタイルのニュースメディアを排除し、個人の経験やストーリーを通じて社会問題に焦点を当てるだけでなく、メンバー間で前向きな行動や優れた実践を共有しています。
アンフィルターは、協同組合運動の精神を育むことに専心し、アンフィルターのビジョンと使命を共有するすべての人々に開かれています。国際協同組合同盟によれば、「協同組合とは、メンバーが所有、管理、運営し、メンバーが共通の経済的、社会的、文化的なニーズと願望を実現するための、人々が中心となる企業です」。これは、「民主的かつ平等に人々を結びつける」というアンフィルターが持つ使命の中心にあります。
なぜ協同組合なのか
- 編集権は資金源に寄り添うのではなく、組合員が合意した価値観に基づくものであるべきです。
- 自分たちが決めた価値観に従って活動することは、報道理念にも反映します。
- 協同組合は組合員による組合員のための民主的な組織です。協同組合は利益を生み出すことだけを目的とせず、協同組合を利用する人々の価値観やニーズを反映させることができます。
- アンフィルターは協同組合の形を取ることで、公開した記事や映像、画像などのコンテンツの所有権をジャーナリスト自身が持つことも可能になります。